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夜見山と蛍と百合妊娠

 夜見山にも蛍の季節が巡ってきた。蛍の淡い光だけが生まれたままの姿で交わる女性二人の姿を照らす。
 「未咲❤私の未咲❤」
 人形の様に整った顔立ちの女性は一心不乱に未咲と呼ばれている女性を求める。蝋の様に白い肌は汗ばみ、深い闇を思わせる黒い髪が張り付いている。左眼は妖しくも美しい蒼い人形の眼、俗に言う義眼である。右の紅い眼と共に甘い声を上げ、乱れる未咲の姿を捉える…
 「鳴…。しゅきぃ…❤」
 未咲は黒髪に蒼い義眼の女性の名を呼ぶ。鳴もその名と愛の言葉を囁き、その艶かしい姿態に心を奪われる。顔立ちは鳴と瓜二つだが、未咲の方がやや幼さを感じる。「同じ双子でもなんでこうも違うのか」と思いながらも大人になっても子供染みたところ、未咲は「鳴の髪、黒くて綺麗だな」と愚痴るが、その茶色がかった髪、幼い頃から感じられた小悪魔っぽさも全てが愛おしかった。日に日に膨らんでゆく、お腹も…
 「ああっ❤変だよね?私の半身なのに、姉妹なのに…」
 「鳴ったら、その血の繋がった半身を孕ませておいて、今更❤」
 半身というのは鳴が同じ命を分け合った未咲にだけ使う言葉。彼女らは血の繋がった姉妹同士でありながら、お互いを求め、相思相愛の恋人として、結ばれた。大人になってからはより一層、愛し合い、未咲以外の温もりを知らない鳴は少女だった頃よりもずっと依存してゆき、最愛の女性を孕ませたのだ。
 「私達は生まれた時から繋がれている、この子ともきっと……」
 鳴は百合妊娠している未咲のお腹にそっと口づける。未咲はその時、自分のものとは違う心音と温もりを感じて、頬を紅潮させる。
 「繋がってるんだね…お腹の中にこの子の息遣いを感じる…私の心臓と一緒にトクントクンっていってる…」
 「私も聞いてあげるね❤」
 鳴は膨らんだ未咲のお腹に耳を当てる。確かに未咲の鼓動と一緒に小さな息遣いと心音が聞こえた気がした。未咲も胎内に息づいている愛娘も愛おしくなってくる。
 「鳴❤くすぐったい❤」
 「もっと、くすぐってあげるね❤」
 鳴の未咲をの身体を弄る手がお腹だけでなく、女陰にも伸びる。
 「鳴のエッチ❤この子がお腹にいるのに…」
 「私と未咲でママになるんだから、みさき百合夫婦の想い…繋いでいこう。この子が女の子同士で幸せに愛を紡いでいける様に…」
 未咲のお腹を嬲る様に舌を這わせ、ゆっくりと舐る。時折、キスの雨を降らせ、色の白い肌の汗を舐めとってゆく、鳴が舐る度に未咲は甘い声を上げ、女陰もヌルヌルとぬかるんでいた。汗に混じり、愛液が分泌され、行為が続けられると蛍が舞う幻想的な場に淫靡な匂いも立ち込め始めた。鳴の蝋の様に白く、養母の霧果が作っていた人形の様に細身で艶かしい身体もじっとりと汗をかき、愛液も溢れ、局部から足に伝っていく。
 「鳴❤ああっ!鳴の指…❤」
 未咲の体内に鳴の指が潜り、暴れる度に甘美な快感が襲う。鳴も未咲の体内に触れている淫靡さとその熱さに気が狂いそうになる。
 (私のあそこもキュンって言ってる❤本当に未咲はエロいんだから…)
 未咲の胎内に新しい命が宿るまでは、お互いのそれを飽く事無く、舐め合い、性器同士での口づけも果てるまで交わし続けた。今はその何れもできずにいたが、不満はなかった。姉妹で交わり続ける背徳的な愛の末に生まれた子は本当に愛おしく、何よりもその子と共にこの時を過ごせる事が奇跡の様に思えてならなかった。
 (もう少し、焦らしてあげるようか…)
 鳴は未咲からちゅぽんっと指を引き抜く。ヌルヌルの液体が鳴の指に纏わりつき、未咲のあそこと糸を引く様に繋がっている。未咲は身震いをするが、達する事ができずに焦らされ、甘い声でおねだりするも、鳴はふふっと笑うだけだった。
 「鳴の意地悪❤」
 エッチすると子猫の様に甘え、達する事ができないと蕩ける様な声と表情でおねだりをするのは、未咲の子供っぽくもやましい姿、中学生の頃から、まるで変っていない。クールな表情と物言いを保ちつつも鳴の嗜虐心は満たされ、「焦らしたい」「虐めてあげたい」と思うのだ。鳴は意地悪く耳元で囁く。
 「未咲が自分で達したら、また、可愛がってあげる…」
 「鳴…」
 「いや?私の愛しい半身❤」
 未咲は首を振ると自ら、鳴に弄ばれていたそこに手を触れる。
 「未咲はもうすぐママになるのに、こんなにエッチだなんて❤」
 鳴はまるで獲物を弄ぶ猫の様だった。彼女の愛しい半身は女性同士の性交で子供を孕み、もうすぐ、母親になるであろう身でありながら、女性、それも血の繋がった姉妹の前で痴態を晒し、尚も可愛がられたいと求めている。鳴や胎内の子の名を呼びながら、自らの性器をぐちゅぐちゅと弄り、絶頂へと赴こうとしていた。尊さと淫乱さと幼さが入り混じった光景に鳴の心臓もドクドクッと脈打つのを感じた。
 「鳴❤お腹の中が熱いよ!!!!!心臓ドクンドクンって!!!!ああああっ!!!!!」
 自らの指で達した未咲は朦朧としたまま、荒い息を整え様とするも胎内の温もりと鼓動で頭の中まで、蕩けてしまいそうだった。鳴は可愛くも淫靡な妖しい魅力を惜しげもなく、晒す未咲を抱き締めると口づけを交わす。
 「未咲…私もママになるから…その子も一緒にいこう…❤」
 「嬉しい❤この子も悦んでるよ❤」
 双子の百合夫婦はぐちゅぐちゅと舌を絡ませ合い、お互いの口内を犯し続ける。蛍の光がフワッと一斉に舞うのと同時に長いキスから解放される。鳴は口づけだけでは足りないと未咲にそっと囁くとぷっくりとした乳首にそっと唇を寄せる。
 「きゃっ!!」
 鳴におっぱいをキスされ、触れる度に愛らしい喘ぎを上げる。ソフトクリームでも味わう様にねっとりとした鳴の舌が舐り、たまに甘噛みしてあげると「やめて」と蚊が鳴く様な声で訴えるが、「痛かった?」と言って、歯を立てたところをまた唾液をねっとりとつけながら、舐り尽くす。もう片方のおっぱいも細い手で揉みしだき、乳首をキュッと摘まみ、爪を立てやると涙を滲ませながらも未咲はその快感に喘ぐ。何よりも無心に乳房を味わっている鳴が尊く、可愛く思えてならなかった。
 「一緒にいこうか❤」
 「良いよ❤」
 鳴と未咲はお互いの乳房を合わせる。乳首同士でキスをして、ぎゅーぎゅーっと暴れるおっぱいを押さえ込む。乳首と乳首が擦れ、それが強烈な快感となる。鳴はおっぱいと同時に女陰も責め始めた上と下の愉悦さにもう言葉はでなかった。先程、達したばかりなのに、またも絶頂を迎えそうだ。
 「鳴❤いいよお!!!!!」
 鳴も未咲と乳首を合わせる事で直に未咲と彼女の胎内の子の心音が伝わってくる様で抑え切れなくなる。先程のクールな雰囲気からは打って変わり、髪を振り乱し、みっともなく、涎を垂らしながら、喘いでいる。
 「未咲!!!!一緒にこの子のママになろうね!!!!」
 蛍が舞う静かな森林にまるで獣の様な一層激しく、可愛らしい喘ぎ声が木霊する。ドクドクドクっと二人の女性は心臓が高鳴り、熱い熱い蜜を放つ…

 「この子にも、蛍を見せてあげたいね…」
 未咲は愛おしそうに膨らんだお腹を撫でる。
 「未咲が蛍を綺麗だって、思えば、この子にも伝わるよ」
 鳴も未咲の腹部にそっと触れる。
 「そうかなあ…あっ、トクンっていった…❤」
 「ほら、やっぱり、想いは伝わってるよ…」
 誰も足を踏み入れない夜見山の蛍の園で未咲と鳴はころころと笑いあった。
 「この子と一緒に…蛍、見に行こうね❤」
 そして、また、口づけをすると自然と行為は始まった。みさき百合夫婦の愛の営みは夜が更けても、まだまだ、終わりそうにない。

​ FIN

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