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ポッキーの日はわんちゃんと一緒

 11月11日、1年を通し、1が行儀良く並び、語呂の良さとインパクトが抜群だからか、この日はプリッツの日だの、電池の日(十一と十一なので)と何の日とするか、楽しみを一つとっても、三者三様だ。ザババの装者として、共に歌を重ね、刃を振るう調と切歌はポッキーの日として、この11月11日を満喫していた…
 「切ちゃん、おいしい?」
 ポッキーが描かれている目が覚める様にまっ赤な箱から、調はチョコレートで茶色くコーティングされたスティックを取り出し、無邪気な笑顔で口を開ける切ちゃんに食べさせる。口の中に広がるチョコの甘味で切歌の頬も思わず、綻び、調もその様子ににっこりと笑うのだった。そして、切歌も大好きな調に箱からもう一本、ポッキーを取り出して、調に食べさせる。
 (あいつら、楽しそうであります…)
 公衆の面前だというのに、しっかりとポッキーの甘さと幸せを噛み締めている調と切歌のラブラブぶりをピンクの髪の中から、猫や犬を思わせる耳を生やした女の子が物陰からそっと窺っていた。幼い顔立ちだが、吸い込まれる様に二人の少女を捉える紫色の瞳は愁いと迷いが色濃く表れている。
 「でも…わたくしめは……」
 何も知らない人には、獣の様な耳、革製の小さな首輪、上半身を覆い隠すくらい大きな白いエプロンの様な布切れが掛かっている全身ほぼまっ黒な衣装を纏った、キャリーバッグに座っている変わった女の子か、コスプレ好きの観光客か何かに映るかも知れない。シェム・ハなる神に一度は殺され、怪物として、生まれ変わった異形の存在とは思わないし、離したところで誰も信じてはくれないだろう。ユグドラシル崩壊の奇跡の残響なのか、仲間と共にこの世界で無事、再生する事こそできたが、彼女が超常の存在である事に変わりはない。
 「ポッキー、おいしいデスか?」
 髑髏なのか、牛のなのか、分からないキャラクターがプリントされた緑のジャンパーという個性的且つ、カジュアルな井出達で切歌は黒い大きめのコートにピンクとマフラーという一見、地味ながらもお洒落な恰好をした調を愛でる。
 「うん」
 愛する切歌にポッキーを食べさせてもらっているにも拘わらず、調は自分達を見つめる小さな人影が気になっていた。
 「調?」
 「何でもないよ」
 ピンクの髪に獣耳を生やした黒ずくめの少女、ちょっとやそっとでそんなインパクトのある相手を忘れる訳がない。何よりも最初に戦ったノーブルレッドなのだから。
 (調だっけ…あの子、またあいつと一緒であります)
 シェム・ハの聖骸を略奪した時、調は切歌と引き離されても強い眼光をその真紅の瞳に走らせ、小さな身体で立ち向かってきた。「卑しき錆色」と蔑まれるのが嫌でノーブルレッドと名乗っている自分よりもずっと「高貴なる紅」と呼ぶに相応しい少女、シェム・ハの奴隷に堕ちてからも、憧れにも似た熱い想い、そして、最愛の少女である切歌に愛情が向けられている事に妬みさえした、愛を知らなかった少女がそれが「愛」だと知るのはもう少し先の話だ…
 (あの子、私達の事、やっぱり許せないのかな?今度は手を繋げると良いな…)
 種子島で戦った時のエルザの叫び「怪物になるなら、優しさなど知らなければ良かった」という言葉が今でも、針の様に刺さる、そして、自分達と同じ様な悲しみと傷に苛まれてきた事も、心と心で通じ合う様に分かる、そんな気さえした。
 「!」
 調の視線に気づいたのか、エルザは弾かれる様にキャリーバッグをゴロゴロ転がし、去っていった。
 「調!」
 調はポッキーを持ったまま、駆け出す。
 「ごめんね!切ちゃん!あの子の事、放っておけない!!」

◆◆◆

 流石に公演では、アタッチメント内臓のキャリーバッグで逃げる訳にはいかず、重石でしかないキャリーバッグと共に走り回り、ベンチでぜえぜえ息切れをして、エルザは凭れ掛かる。
 「冷たい物どうぞ♥」
 エルザのほっぺに缶ジュースを押し当てられる。缶ジュースをくれた者は彼女が最も会いたくて、会いたくない人物…
 「調ちゃん!でありますか!?」
 驚くエルザに調は缶ジュースを押しつける。そして、調ももう一本の缶ジュースをこくこくっと飲み、エルザもつられて、飲んでしまう。
 「落ち着いた?」
 色づいた落ち葉が舞う空が少し黄色く滲んで見える、段々と日が傾いてきたのが分かる。
 「お話いっぱいすれば良いよ。」
 調の言葉にエルザは小さく頷く。ずっと切歌やマリアを始め、極僅かな人達しか信じられない狭い世界で暮らしてきた。偽善者と拒絶、ギアで傷つけた人もいる…
 (SONGに入っても私の気持ちは分からないって、言って、響さんを傷つけたし、切ちゃんとも大喧嘩したんだっけ…)
 自身の想い出の中に刻まれた過ちに苦笑いを浮かべながらも今度は自分がこのエルザの傍にいてあげたい、今度は自分が傷つけられても、笑って、受け止めてあげると。エルザも調の優しい眼差しに涙が溢れる。
 「それより、ポッキーを食べない?」
 調が食べさせてくれたポッキー、ただのお菓子がこんなに美味しいだなんて!好きな人と一緒だとこんなにも心が温かくなるのだとじんわりと身に染みてきた。その時だった…
 「なあに?あれ!」
 スマホを翳す茶髪の女性がまるで珍しい動物でも見るみたいにケラケラと下品な笑い声を上げる。スマホのシャッター音で顔を背けるエルザの様子がさぞおかしかったのか、連続でシャッターを切る。怯えている犬や猫を虐める、根性のひん曲がった悪ガキがそのまま、大人になったかの様な横暴、成長した分、悪知恵も力もついており、より厄介と言えるだろう。
 「虐めちゃ可哀想だよー、いっくら、変な子でもさ…」
 取り巻きの黒髪ロングのおっとりとした雰囲気の女性が間に入るが、明らかに好奇の目で見ているのが、バレバレで友人を窘める素振りだが、心の底ではエルザを見下しているのは調の目から見ても明らかだった。スマホで写真を撮られ、嫌がっているエルザが抵抗しないと分かるとクスクスと笑っているところからも、スマホを持ってるお友達と同様にこちらもなかなかのワルだ。
 (最低…!)
 調はこういう手合いが大嫌いだ。相手の気持ちも考えずにズカズカ土足で誰かの心に踏み入り、好奇と嘲笑の目でジロジロ見ては嫌らしい笑いを浮かべる輩、「虐めてません」と言わんばかりにそんな奴の嫌がらせに手を貸したり、良い人ぶって、その実、他人をバカにしているつまらない人間、以前は響を偽善者と蔑んだ調も「こういう奴こそ偽善だ」と心の中で響に謝る一方で目の前の黒髪の腰巾着に対する怒りを押さえ込む、ポッキーが折れるぺきぺきという音を立てながら、調の握っている菓子箱がクシャッと潰れる。
 (私もみんなとは違う…)
 FISの施設では、実験動物として、扱われ、解放され、フロンティア事変を機に日向の世界に帰ってきた後もシンフォギアの適合者、犯罪組織に加担した事、そして、身体を弄り回された心と身体に刻まれた傷は一生、足枷として、残るだろう。
 (切ちゃんが…みんながいたから!でも、この子は……)
 慈悲深い神様はいないが、だが、切歌に会えただけでも、調は救われた。セレナを失い、何度も辛酸を舐めながらもマリアも傍にいてくれる。偽善者と罵倒し、手を振り払ってしまった響もずっと手を伸ばし続け、その手を握ったおかげで沢山の人達の優しさに触れた。しかし、エルザはずっと独りだった。仲間と共にパヴァリア光明結社に繋がれ、結社崩壊後も生きる為にその手を汚し、傷ついて、最後は人間として、死ぬ事すらできない地獄に陥ったのだ。当然の報いかも知れない、それでも、遊び半分で誰かの傷口を弄り回す奴らに玩具にされるのを見逃す気にはなれない。
 「エルザ、行こう!」
 調はエルザに纏わり付く女性二人をまるで汚い物でも見る様に睨むとエルザの手を引っ張り、その場を離れる。黒髪の女性はあっけに取られていたが、茶髪の女性はそれが気にくわなかったらしく、眉を顰めるが、すぐににたりと笑う。
 「そんな変なのと友達だなんて、変わってるー。その内、猫さんみたいなお耳が生えちゃうよ!」
 茶髪の女性は挑発すらもままならず、爆笑する。
 「あいつら!」
 自分がバカにされるのは慣れたもの、かつて、戦った時も最愛の切歌と共に手を伸ばしてくれた。その小さな手を取れなかった自分にポッキーをくれた少女を侮辱されるのだけは!エルザが牙を剥き、拳を振り上げようとするが、調に止められる。
 「そうだよ。私とエルザは友達じゃない…」
 調のどこか落ち着いた物言いにエルザは全身に冷水を掛けられた様に血の気が引き、黙り込むが、その沈黙は一瞬で破られる。
 「これ食べて、落ち着いて…」
 調はポッキーを口に放り込むとむんずっとエルザの胸ぐらを掴み、豪快に会ったばかりの女性達の前で口づけを交わす。
 「やめぇぇええええ…!!!!!!!」
 エルザの悲鳴は調のお口に飲み込まれる様に消え、調が食べたばっかりのポッキーを口移しで流し込まれる。今さっきまで調とエルザを茶化していた女性二人も茫然と立ち尽くす。パリンッと音を立て、エルザに向けられていたスマホが地面に落ちる。
 「しら…ベ…ちゃ……ん…」
 キスから解放されてもすっかりメロメロのエルザの真ん前に目が座っている調の顔があった。
 「貴女、私の恋人…将来を誓い合った仲なんだから…しゃんとなさい!!」
 目の前のツインテールの少女の信じ難い発言に茶髪の女性は声が震えながらも反論する。
 「だだだだって!!あんたもそいつも女の子だよね???女同士で……!!」
 震えている茶髪の女性とは裏腹に黒髪の女性はポーッと頬を染めて、調とエルザの行為をマジマジと見ている。切歌と添い遂げる決意をした調の目から見ても、彼女が「こっち側」である事はすぐに分かった。
 「チャラチャラしてるのに、案外、お堅いのね。こっち側ではこれくらいのアプローチ当たり前なのよ?」
 少女同士の濃厚なキスを目の前で見せられ、立ち尽くす女性達を置いて、調はエルザの肩に手をかける。
 「帰るわよ。私の花嫁さん♥」
 調とエルザの後姿を見送った茶髪の女性にさらなるショッキングな事態が…
 「私達もしようよ♥親友でしょ?」
 おっとりした親友が鼻息を荒くして、絡んできたのだ。
 「あいつらに充てられただけでしょ!?だって、私もあんたもノンケじゃんか!!」
 早口でそういう関係を拒もうとするもいきなり、キスされ、地面に落ちたスマホもヒールで潰され、無残に蜘蛛の巣状の罅が走る。
 「気づいてなかったんだ?私さぁ、最初から、貴女の事、狙ってたんだ♥」
 いつも、腰巾着として、弄り倒しているおっとり女の腹黒い素顔に震えが止まらない。もしかしたら、こいつの方が自分以上のゲスかも知れないと…
 「これからはゲス同士で仲良くしようね♥」
 獣耳の変な少女をからかったばかりにガチ百合少女の逆鱗に触れ、おっとりしたゲスだった親友が完全に覚醒し、捕食される羽目になった。このどす黒さからして、一生、離してはくれないだろう。悪い事はできないものだ…

◆◆◆

 「何をするであります…。調ちゃんのケダモノ……!」
 恥ずかしさと調とキスできた嬉しさ俯きっぱなしで泣き言ばかりのエルザを引き摺る調は頬をほんのり染めて、口を開く。
 「だって、ああいうのに正論は通じないでしょ?黙らせるのはあれが一番よ…」
 曲者揃いのノーブルレッドの中でも、比較的、常識や良心を持ち合わせているだけあり、エルザはこの言葉の意味がなんとなくだが、理解はできた。人目を憚らずにポッキーの食べさせ合いをしていた調と切歌は間違いなく…
 (やっぱり、デキているであります………!)
 自分達の関係を茶化す様な輩はさっき自分が体験した方法で虫除けも兼ねて、追い払ってきたのだ。そして、切歌の方がゾッコンかと思いきや、あの大胆不敵ぶりからしても、こちらがリード、病的に執着している。クールで大人しい調の中にどんな獣が棲みついているのだろうか?オートスコアラーに誘拐された時に肉体改造か洗脳でもされたか…
 「切ちゃんと一緒にポッキー、食べよう…って切ちゃん!?」
 調が驚くのも無理はない。緑のジャンパーまで汚さんばかりに涙をボロボロと零し、何度も鼻をすすりながら、涙声で何か呟いていた。
 「調……あた…し…より……その子……が…良ィ…デス…か……」
 調が切歌なしでは生きていけない様にこちらの依存症も相当なレベル、恐らくは調に直に別れ話なんぞ切り出されたら、絶唱で道連れにされても文句は言えまい…
 「あ、あのね、切ちゃん…」
 事態の一部始終、それも最も見られてはいけないところを脳裏に焼きつけた切歌に調の声が届く訳はなく、日が落ちるまで、ヤンデレ化したきりしらの修羅場が繰り広げられ、喧嘩別れするまで、エルザがザババの装者二人の間で耳を押さえ、震えていたのは、言うまでもない。
 「責任取りなさい!」
 いつもは物静かな調からは考えられない耳を劈く様な怒声で縮み上がったエルザはどピンクの子犬同然にずりずりと引き摺られていった。

◆◆◆

 夕焼けに染まった町が藍色に染まり、欠けた月が顔を出す頃、ようやく、調とエルザは今日の宿を見つける事ができた。調にこれ以上、手間暇をかけさせない為にエルザが身銭を切ると啖呵を切ったものの、彼女の僅かな路銀はあっという間に安ホテルの宿泊費に消えた。
 「調ちゃん、ごめんであります。」
 パーカーのフードを取るとエルザの獣耳がぴょこんと現れる。宿泊を断られたり、怪しまれない為にバザーで安売りされていたフード付きのパーカーをエルザに着せ、室内で二人きりになる時以外はそれで獣の耳と目立ち過ぎるピンクの髪を周囲の目に触れない様にした。提案した本人である調が買ってくれたパーカーはとても温かく、着ていると調の匂いが鼻を擽る。その心地良さからか、思わずに耳をペタンッと伏せる。
 「女の子の買ってくれた服でハアハアして、本当に変態なんだから。」
 調は呆れながら、エルザの頭をポンポンと叩いた。
 「調ちゃんこそ、肉食系女子の癖に!」
 耳をピンッと立て、歯を剥いて、反撃する。調もこれには参り、口に手を当てて、「ごめん」と零す。切歌の下には、帰れないし、SONGにエルザの生存を知られるのもまずい。かと言って、ノーブルレッドの塒を知られる訳にはいかないし、第一、あのガチ百合吸血鬼のミラアルクと同居しているのである。調を一緒の部屋に入れておいたら、傷物にされるなんて生易しいレベルでは済まないだろう…
 「お腹すいてるでしょ?何か、頼もうか。」
 「別にすいてないであります!」
 つい、つれない態度を取ってしまうエルザに「そう」とだけ言って、調は分厚く、ダボダボの黒いコートを脱ぐと備え付けのクローゼットにかける。コートの下から現れた調の身体の細さにエルザはポーッと惚ける。
 (可愛いだけじゃなくて、あんなに細いでありますか♥あぁ♥でも、胸やお尻、出るところは出ているであります。きっと嘸かし、抱き心地が…)
 エルザが悶々としていると不意にピンクのポッキーを差し出される。
 「これなら食べられるでしょ?もしかして、いちご味は嫌い?」
 いちご味のポッキーとイチゴチョコで覆われたスティックを持つ少女のキョトンとした顔を交互に見つめる。
 「怪しい薬とか、入ってないから。」
 調に促されるまま、エルザはピンクのチョコスティックを頬張る。仄かないちごの風味をエルザはゆっくりと味わい、調はそれをフフッと微笑みながら、見守る。だけど、どことなく、獲物を狙う猫の様な鋭さというよりは生きる為でなく、遊ぶ為に甚振る小悪魔の様な不穏なものも感じたが…
 「調ちゃん、こんなにエロくなるでありますか…」
 怪しい薬云々はもしかしたら、この優しい眼を向ける少女の身に起きた事ではないかと一瞬、勘繰るも調が箱から別のもう一本、ポッキーを取り出して、食べるとエルザの心臓が破れる様に高鳴る。
 (調ちゃんのポッキー……また、調ちゃんと一緒に♥)
 公園で調が口移しで食べさせてくれたポッキーの味が忘れられない。突然の事とはいえ、調からしてくれた濃厚なキス、思い出すだけでも、昇天してしまいそう。どうせ、逝くのであれば、このポッキーを頬張ってる少女と一緒に!!
 「きゃあっ!」
 エルザに力尽くでベッドに押し倒され、調は思わず、悲鳴を上げる。ポッキーの箱がカーペットを敷き詰められている床に叩きつけられる。
 「今度は調ちゃんを食べたいであります♥」
 雌犬と交尾したくて仕方ない猛犬の様な表情で唾液をボロボロと零しながら、エルザは調のピンク色の可愛いお洋服に手を掛ける…

◆◆◆

 調とエルザは生まれたままの姿でベッドで絡み合っていた。切歌が好きで好きで仕方がないという事が分かっていながらも、どピンクのわんちゃんの様に調を求めずにはいられなかったのだ。
 「エルザ…♥」
 調はベッドに俯せにされ、エルザの責めを受け入れるしかなかった。小柄とは言え、調の小さな身体では、性欲に負けたエルザに敵う訳はなく、右手で円を描く様におっぱいを揉まれて、左手でお腹や恥丘を弄られる。背中をペロペロと舐められ、キスマークも執拗につけられた。
 「調ちゃん…好きで…あります♥」
 調の小さな身体に触れ、その白い肌に愛した痕をいっぱい残してやる。背中や方は既に口づけられた痕や歯型が痛々しく、刻まれている。恥丘を撫で回していた左手は女陰を探り当てて、責め立てる。
 「熱いぃ♥」
 調の中は既に熱い蜜で溢れ、体内もそのグツグツ煮立った愛液と同じくらい熱を帯びる。この幼い身体のどこからこんな熱い体液が溢れるのか、そして、体内から溢れる熱と匂い、おっぱいやあそこを擽ると漏れる甘い喘ぎ、子供ではあるが、愛する者を迎え入れる女性へと変わろうとしている…
 「切ちゃんといつもこんな恥ずかしい事をしてる…でありますか?」
 エルザの声に調は顔を紅潮させたまま、シーツに突っ伏したまま、黙り込む。震えている様子からも、声を殺して、泣いているのだとエルザにも手に取る様に分かる。
 (あのイガリマと…!!)
 小さな身体でお互いに絡み合う調と切歌、切歌に身体の隅々まで舐られ、トロンッとした表情で何度も口づけ、甘ったるい声を上げながら、切歌に意地悪く囁かれて、女性器同士でキスをして、果てる…
 「エル…ザ♥・いいぃぃぃ♥♥♥」
 自分以外の少女にこんな艶かしい声で甘えているのかと思うとエルザに妬みや憎悪が入り混じったどす黒い想いが芽生える。そして、可愛がる度にそれは嗜虐心に変わる。女陰に滑り込まされ、胎内を目指す指に突かれ、弄ばれ、調はまたもかつて、敵だった少女に達せられる。ドクドクッと吐き出される熱い蜜を感じるとエルザの脳味噌も芯から甘い痺れに溺れてゆく…
 「発情したわんちゃんみたい♥そんなに私を犯したりないの?」
 調の挑発にムッときたエルザだが、寧ろ、嗜虐心をさらに燃え上がらせただけだった。
 「こっちの穴も開発するであります♥」
 汗やふやけ、先程までの行為でヒクヒクと痙攣した様に蠢くアヌスを押し開かせ、指と舌でじーっくりと穿ってやる。
 「可愛いお尻であります♥」
 「おしぃぃ♥・きゅ……き…ぅすぎゅ……った…♥」
 お尻の穴がすっかりヌルヌルに解れた頃、エルザは指をくいくいっとやって、いつもゴロゴロ転がしているキャリーバッグを引き寄せる。
 「アタッチメント!!」
 キャリーバッグから飛び出した鋼鉄で出来た鋭い爪を生やした手と形容するのがピッタリなメカが飛び出したかと思うとすぐに無数のコードに変わる。エルザがパチッと指を鳴らすとまるで生き物の様に蠢き、調の身体に群がる。
 「ああぁぁ♥♥」
 両腕を拘束され、四つん這いの姿勢のままで両足は動かせず、メカのハズなのに、ソフトなタッチで小振りなおっぱいを擽られ、乳首を刺激され、幼さの残る女陰も愛撫され、調は甘い声で鳴きながら、身体を捩らせる。差し詰め、機械の触手と言ったところか…
 「これは本当は装者、拷問の為に作ったでありますが。調ちゃんみたいなふしだらで悪い子には特別にこれでお仕置きするであります♥」
 メカの触手は容赦なく、調の身体を蝕み、細いコードが女陰から胎内へと潜り込み、お尻の穴もちょろちょろと弄る。
 「ああぁぁあ!!!お腹が……!!!!」
 お腹の中を弄られ、肛門も舐める様に遊ばれ、調は激痛と擽ったさで頭の中がグチャグチャだった。子宮を突いたり、特殊な電流を微弱な力加減で流し、痛みも痒い様な心地良い様な痺れに変える。
 「いくであります!」
 調の小振りなお尻を弄っていたコードが調を拘束するコードの一本と結合して、エルザはそれを獣の尻尾に当たる箇所に結合させる。ピーンッとそそり立つ姿は宛ら、機械で出来た一物の様。そして、ズルズルになった調のアヌスへとそっと挿入する。
 「あぎぃぃぃぁぁぁああああ!!!!!!!!」
 調の絶叫でこの拷問染みたプレイがバレない様に咄嗟に機械の触手を薄く延ばし、即席の猿轡にして、喘ぎ声を放つばかりのお口を塞いだ。
 「んんん!!!……ぅぅ…う…ぐぅぅう……!!!」
 喉の奥から声にならない叫びを上げながら、全身を舐る様に弄び、胎内を弄ぶ機械の触手に抗う事もできず、小柄なエルザにメカの一物で肛門を押し広げられ、力尽くで貫かれる。流石は装者の拷問の為の器具、本気で潰しに掛かれば、一人や二人はすぐに廃人か、百合奴隷に堕とされているだろう…
 「このままじゃあ、調ちゃん、壊れちゃ……ぅ…で…あ…り…ます♥」
 メカのペニスで調を背後から突くエルザの姿は正に発情した獣そのものだった。調が身体の内側と外側から辱められ、堕ちてゆく。エルザもその様子に満足したかの様に熱い蜜を放出させ、調の小振りなお尻やシーツに浴びせ、果てた。エルザの頭の中がスパークすると同時に機械の触手達もキャリーバッグへとシュルシュルと戻ってゆく。
 「調ちゃん…わんちゃんはミルクも好物でありますぅ♥」
 ペロッと舌舐めずりをすると調を仰向けにして、エルザはまるで子犬が母犬のおっぱいを求める様にその白く、小振りな膨らみ被りつく。乳輪や乳首も執拗に執拗に舐め、吸い、甘噛みし、味わう。もう口からは喘ぎ声しか聞こえない。
 「おやおや、おっぱい出ない様でありますね♥」
 エルザの甘ったるい中にも邪心が籠っている声でベロッとおっぱいを舐め、蕩ける様な表情を浮かべる。
 「じゃあ…」
 エルザはにっこり笑い、指をペロッと舐める。
 「こっちで我慢するであります♥」
 どピンクの淫獣と化した少女は調の女陰にカプッと噛みつく。
 「♥♥♥♥♥」
 触手で荒らされたクレヴァスをなぞり、舌を突き刺す様に襞を味わい、女性器を包み込む様にして、責め上げる。ジュルジュルと調の体内の味がじんわりとエルザの頭の中を満たしてゆく。顔中がベトベトになるまで、蜜を味わい尽くし、胸いっぱいになるまで、調の雌の香りを吸い込む。調の温もりと甘美な蜜に酔い痴れる内に舌をみっともなく、垂らし、涎がダラダラと滴る…
 「このままじゃあ……バ………になっち…ゃ…ぃ…そう…で…ぁりまぁしゅ♥」
 調は少しずつ、意識や力を取り戻しながら、囁く。
 「こら…♥責任……取りな…さ…い♥・貴女は…わた……しの…花嫁…なんだ…か…ら」
 「調ちゃん♥」
 公園で唐突にしただけのキスと「花嫁」になる約束が仮初のものとしても、暁切歌には敵わなくとも、今だけは調と交わえる時を大切にしたい……

 家族の温もりも愛情も知らなかった少女は人ならざる身になって尚も償いの答えが分からぬまま、神なき世界へと戻って来た…

 それでも、今は幸せだった。神様はいなくても、月読調という少女には会えたのだから…

​ FIN

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