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アナタは
人目
の
適合者
早めのクリスマスプレゼント♥
「門限は過ぎてますのに、何をしていましたの?」
小麦色の長い髪の少女が仁王立ちをして、ルームメイトの帰りを待ち受けていた。
「テラジ…ごめん」
ルームメイトの少女は黄緑色のラインの走る赤茶色のコートに積もった雪を払い、キャップを脱ぐと短い髪についた雪もはらはらと舞い散る。
「創世さん!」
テラジと呼ばれた小麦色の髪の少女、寺島詩織のドスの効いた怒鳴り声に彼女のルームメイト、安藤創世は悪戯して、叱られた子供の様に首を竦める。
「心配しましたわ…」
詩織は低い声で呟くと創世に抱きつく。蒼い上着に包まれた細い身体が冷えているのが、分かる。創世の身体にも、黄色いセーター越しから、詩織の温もりが伝わってくる。
「ごめん…」
創世は詩織の頭にそっと触れ、抱き締める。自分に想いを寄せる少女を想う様な小さくとも、優しい声で囁く。同じ「ごめん」でも、こうも重みが違うのだから、不思議なものだ。詩織も創世の想いに応える様に頬を寄せ、蒼い上着の下の白と黒のストライプ柄のシャツをキュッと掴む。
「最近はノイズも減ってきましたけど、創世さん…無茶しますから……」
詳しい事情こそ知らないが、シェム・ハという恐るべき敵が響達、シンフォギア装者に敗れ去り、ニョキニョキと生えてきたユグドラシルも崩れ落ちた。パヴァリア光明結社瓦解を機にアルカノイズの被害も減少傾向にあり、世界は荒廃から少しずつ立ち直りつつあった。それでも、クリスマスで賑わう平和な町がいつまた、アルカノイズに襲われるか、分からない、予断を許さないのもまた事実。何よりも17歳くらいの年頃の少女、それも夜遊びもロクにしない創世がリディアンの寮の門限を過ぎ、雪も深々と降る夜遅くにこそっと戻って来たのだから、心配するのは道理だろう。
「テラジの方が無理する癖に」
創世はフフッと笑う。いざという時、いつも飛び出してくるのは弓美や詩織の方だった。学園祭でも、創世が唖然とする中、「電光刑事バン」のキャラクターにすっかり成り切っていた。何よりも小さな女の子の姿をしていたとはいえ、凶悪なオートスコアラー相手に怯まずに啖呵を切れる少女なんて、そうそういないのではないか。
「もう創世さん!笑いごとじゃありませんわよ!!」
こちらの世界の彼女らが知る由はないが、平行世界の「彼女ら」がメックヴァラヌスのバックファイアで身も心も蝕まれていた時、創世と詩織のもう一人の親友、板場弓美と共に謎の高熱や苦痛に苛まれ、特に創世は生死の境を彷徨い続けた。苦しむ創世の手を握る事しかできなかった歯痒さ、意識を取り戻した後もカラ元気で誤魔化す創世の笑顔、泣きながら、創世に縋る弓美の姿は今も脳裏に焼きついている。それ以上に忘れられないのが…
(あれは夢だったのでしょうか…?)
いつぞや、目にしたクラスメイトの立花響のシンフォギアを彷彿とさせるギアインナーとメカのパーツで構成された露出度の高いパワードスーツと呼ぶに相応しい機巧を身に纏い、ノイズを駆逐する夢、戦場には、同じ様な武装をした創世が駆け抜け、弓美の放つ矢が光速の刃の様にノイズを射抜く。力を振るう度、全身を蛭が這う様なむず痒さは激しくなり、熱と激痛が襲い、創世の身体が悍ましい魔獣へと変わる様、まるで映画のワンシーンやビデオのチャプターの様に朧気に脳内に浮かび上がる。
(あたし、怪獣になっちゃうのかな?)
震える詩織を抱く腕に力を入れ、自身も深い闇の中に意識が溶けていった際に見た魔獣と化し、目につく全てを喰らい尽くしたいという破壊衝動、あれが夢だと言い聞かせるかの様に…
「良いですわよね?」
詩織はいつもの様に創世の唇を奪う。あの悪夢から目覚めてから、不思議と惹かれ合う。友情を超えた想いはいつしか恋愛感情へと変わる。恋人同士になった創世と詩織は玄関で暫しの間、口づけを交わし、ネチョネチョと舌を絡ませ合う。
「良いよ♥」
「まあ♥」
詩織は不自然に膨らんでいる創世のバッグを気にも留めず、暖房の効いた部屋に無理矢理に連れ込むのだった。
◆◆◆
欠けた月が厚い雲の切れ間から顔を出してくれているおかげか、寒空から降り続ける雪が曇った窓ガラスからも見え、火の気のない部屋も少し明るく感じたものの、創世と詩織にそんな事を気にしている余力はなかった。
「あっ♥ああっ♥・あっ♥・あつぃ…♥」
ギシギシとベッドを軋ませながら、生まれたままの姿で絡み合い、火照った肌から噴き出した汗や迸る濁った蜜でシーツは湿り、腰を動かす度に雌の匂いが強くなる。鼻孔を擽る愛しい想い人の淫靡な香りに魅入られたかの様に少女達は甘い声で鳴く。
「創世…さ…♥創世……ん♥くりょぉ…さぁ……ん♥」
今宵は貪る様に創世の身体をいつも以上に激しく求める詩織はまだ熟れていない女陰を想い人の女陰へと重ね、創世も女陰同士、おっぱい同士で交わされる熱いキス、上気しながらもパンパンッと肉と肉がぶつかる卑猥な水音が木霊す中、創世も顔を上気させて、行為に夢中になる詩織と抱擁し、恋人の想いに応える。
「テラジ…きょ……ぅ……一段…と…激し…い…ねぇ♥」
創世は額から流れる汗で視界も遮られ、身体中の血液が沸騰する様な熱さに絆されながらも笑顔を向けるが、無理をしているが故か、少々引き攣っている。
「可愛…い…彼女を……待た…せた…罰ですわ…♥」
詩織は小麦色の髪を振り乱し、大きめの乳房や肩に張りついているにも拘らず、創世の温もりだけを求める。女陰同士を口づける度、熱くて、ねっとりした蜜が絡む度に全身が厚くなり、局部がジンジンする。その熱と甘美な快感で心臓がドクドクッと激しく、脈打ち、脳味噌が芯から痺れていく。創世が心配で堪らなかったのだろう。そして、普段は進んで、創世に身体中を弄られるというのに、今夜は最初から、創世の肉体を蹂躙する…
「ご……め……んん♥♥」
帰ってきたばかりの様におどけた調子で謝ろうとしたが、甘美な快楽に溺れ、喘ぎと入り混じった、甘い囁きとなって、それが詩織のハートに火をつける。火に油を注ぐとはこの事なのだろう。
「テラ……ジ……ィィィイイ♥♥♥」
「創世さぁぁぁぁああんんん♥♥♥♥」
全身汗みどろの肌でぶつかり合った少女達は同時に達し、ドクンドクンッと煩い程に脳裏に響く心音で気が狂いそうになりながらも超濃縮されたドロッと濁った熱い蜜を吐き出し、お互いの肉体を穢してゆく。詩織はギューッと創世を抱き締めながら、深く深く口づけて、ベッドに倒れ込む。
(テラジ……本気…出すと…こんな…すごいんだ…)
お淑やかなお嬢様の皮を被ったネコ(受け)娘がここまで浅ましく、醜い肉慾をぶつけるのである。これでは創世に似非お嬢様と揶揄うのも仕方ないだろう。次は「肉食系お嬢様」とでも呼んでやろうとかと思いながら、創世の意識は融けていこうとしていた…
「あらあら?門限を破った上に彼女をそっちのけでお眠ですの?躾が必要ですわね♥」
詩織はまだまだ遊び足りない子供の様に満面な笑顔のまま、女陰やお腹にべっとりついた愛液を掬い、ベトベトになった指を舐める。それでも、足りないとばかりに創世のスレンダーな身体に付着している蜜をチュッと口づける様、そして、水飴でも味わう様に舐り始め、クレヴァスにも舌を捻じ込む。
(今…イッたばっか……なのに!)
貝合わせで力尽きた創世を襲う熱く、擽られ、肌が融かされ様な感覚、いつもよりも敏感になる。そして、恋人の陰部にキスをしていた性器を遊ばれ、脳味噌は蕩けるのを通り越して、もうドロドロだ。当の詩織は果てたばかりにも拘らず、性欲も嗜虐心もまだまだ萎えていない。創世が狼狽えながら、快感に抗おうとするも足腰に力が入らない、考える間もなく、詩織の子猫がじゃれる様な優しい愛撫を前にまたも達しようとしていた…
「こーら♥なに、勝手にいこうとしてますの?」
詩織は突如、創世への責めをやめる。暖房が効いているハズなのに、詩織に舐られ、愛液で汚れたところはまだまだ冷風でも浴びせられた様に敏感であとは達するのを待つばかりなのに、生殺しの様な仕打ち…
「意地悪…この……似非…お…嬢様♥」
創世はトロンっとした表情でいつもの憎まれ口を叩く。少年の様に張りのある声は熱に絆された幼児の様に呂律が回らず、それでいて、女の子の艶っぽさもある声だった。詩織の耳には心地良く、耳までまっ赤になった顔で達する事もできずにヤキモキしている恋人をどう虐めようか、嗜虐心と肉慾が愛情と入り混じり、ブクブクと膨らんでゆく。
「彼女を心配させた上に口答えなんて、ナイスじゃありませんわ♥」
詩織はいつもの口癖と共に創世のお臍の穴をじっくりと舐め、創世の「きゃあっ!」という叫びを聞いても味わうのを止めない。
「嫌ですの?」
ニヤッと笑いながら、詩織は創世の足を掴み、持ち上げ、まんぐり返しの姿勢にする。
「恥ずかしいよ…」
創世が恥ずかしがるのは無理もない。最愛の少女にドロッとした蜜を吐く亀裂、菊の穴などと呼ばれる、不浄の穴まで恍惚とした表情で見つめられ、熱く、生臭い吐息まで吹きつけられているのだ。むず痒いのは当たり前だ。にゅるっと生暖かい感触が肛門に走り、喘ぐ創世の腿に爪を立て、詩織は黙らせる。
「わたくしが良いって言うまで、イかないで下さいませ♥」
詩織の意地悪な要求、拒もうにも、身体が言う事を聞いてくれない。何よりも見られるのさえも恥ずかしい穴を弄られているのだから、気にしない事など、できっこない。詩織は創世の小振りなお尻にキスをすると螺旋状のヒクヒクと蠢く穴にゆっくりと舌を潜り込ませ、かき回す様に愛撫する。
(これでイッちゃダメなんて……酷過ぎ…だよぉ…)
腸内へお腹の中から全体にむず痒さと尋常でない熱さがじわりじわりと広がり、創世は声を殺しながら、この辱めに耐える。詩織はうっとりした表情で創世のアヌスをじっくりじっくりと責め、蝕んでゆく。恥を承知でお腹の中でジュクジュクと燃え滾る蜜を愛しい詩織の顔にぶっかけようと覚悟した時、お尻の穴を弄んでいた詩織が不意に責めを止める。お尻と詩織の舌が唾液で繋がれる。
「まだまだですわ♥イッたら、アレしてあげませんわよ♥」
彼女らの言う「アレ」とは、本来は女の子同士では、できない交わりをする事を指す。小日向未来のお誕生日プレゼントとして、エルフナインから預かった錠剤。アジ・ダハーカの化石の一部も材料に使われているという女性の身体を一時的に「男性器」を生やす禁断の果実にして、悪魔の薬。モニターになってくれた事、創世と詩織の愛情が紛れもない本物だと確信したエルフナインにそれとは別にもう一瓶、譲られた。シンフォギアシステムの実装で戦闘兵器として、日の目を見なかった呪われた竜の遺骸は本来、竜姫に成れたハズの少女達をまた違った形で覚醒させたのだから、皮肉なものだ。
「わたくしの………で…楽にしてあげますわよ♥」
創世は男性器で詩織の女陰やプリプリのお尻を突くのも堪らなく好きだが、詩織にその身を晒して、肉の棒で責められる、それを思い出すだけでも、甘美な悦びのあまり、涎を垂らしてしまうのだ。
「嬉しいですわよね?」
詩織の問いに創世はまっ赤な顔で頷いて見せる。細くて、長い指で女性器やアヌスを弄りながら、詩織は創世に覆い被さり、小振りなおっぱいをもう片方の手で揉みながら、指でクリクリと擽る。
「やめ…っ」
詩織を遮ろうとした創世の手首を掴み、御する。自分と同じくらい細い手のハズなのに、振り解けない。もどかしさでいっぱいの創世の頭は詩織のおっぱいへの愛撫で打ち消され、詩織も存分に乳首を味わう。まるで赤ん坊が母親の乳房をしゃぶっているかの様に…
(もう……我慢…できない…♥♥)
創世は先程、吐き出した蜜よりも熱く、濃厚な体液を白く濁った炎の様に放出する。詩織も愛おしそうに創世の愛液を浴びる。荒い呼吸も整えられないまま、ベッドに大の字で転がる創世をそのまま放置、ベッドの下に手を突っ込んで、小瓶を取り出す。
「創世さんは欲しがり屋さんですわね♥」
詩織は小瓶から取り出した錠剤を口に含む。カリッという音と共に詩織の心臓がバクバクと激しく鳴る。
◆◆◆
「創世……さぁ……ぃい……で…すわぁ♥」
創世は恍惚とした表情で口の周りを蜜でベトベトにしながら、肉棒を咥えていた。大きめのおっぱいをプルンッと震わせ、小柄だが肉感的な肉体、一糸纏わぬ少女のムチッとした恥丘から本来は女性の身体に備わっていない男性器がそそり立っていた。その肉棒を愛しい創世にしごいてもらえる。
「ああ♥こん…な…幸せ…他……ありま…しぇ…ん…わぁ♥」
ロクに回らない舌で厭らしい表情を浮かべながら、肉棒を創世に慰められる高揚感に酔いながら、腰を動かす。創世は詩織の肉の剣の裏側まで舐り、全体を包み込む様に解していくと少しずつ、生臭い匂いが口内に広がるのを感じる。
「てらひぃぃ……おぃ…いぃぃ♥」
蕩ける様な表情で恋人の、女性の股間から生えたペニスを「おいしい」とまで思える程に創世の思考は狂い、蕩けていた…
「わた…く…し……まん…ぞぉ…きゅ…させ…なき…ゃ…あげぇ…ませぇ……♥」
詩織は呼吸を荒げながら、創世の頭を細い両手で押さえ、しごく様に無理矢理に頭を動かさせる。創世の息苦しそうな声が部屋に響く。創世もそれに応える様に詩織の玉玉を指でなぞり、揉み揉みと解す。
◆◆◆
「テラジを心配させた罪滅ぼしに創世サンタから早めのクリスマスプレゼント…」
創世はベッドの横に置いたバッグから取り出した緑の包装紙に包まれ、リボンで飾りつけられた片手に収まるくらいの箱を手に、ベッドに潜り込む。サプライズの為にプレゼントを選んでいる内に帰りが遅くなったのだから、早めのクリスマスプレゼントも悪くないかなっと思い、枕元に置こうとした。
「くり…よ…さん…」
眠りに落ちながらも恋人の名を呼ぶ詩織の仕草、似非お嬢様とからかっている少女の無垢な姿に創世の心臓がドクンッと鳴る。
「やっぱり、クリスマスのお楽しみに取っておこう♥」
クリスマスプレゼントを笑顔で開く恋人の姿を思い浮かべながら、創世もフフッと笑う。隣で眠る詩織に眼をやる「うぅっ」と呻る様な声と共に創世に縋る。
「もうこの可愛さ…反則だよ♥」
抱きついてきた詩織の愛おしさと肉慾と戦いながらも、詩織を起こさない様に何とか、身を乗り出して、バッグに素早く、プレゼントの小箱を入れる。掛布団を掛け直す創世の理性もそろそろ限界の様だ…
「テラジ…♥」
創世の気持ちはお構いなしとばかりに詩織はそのふくよかな肉体を寄せる。発育途中ではあるが、大きめの乳房に触れ、その柔らかさと温もりに絆される。絶頂を迎えたばかりなのに、また、女陰が熱く疼くのを感じる。気づけば、蜜が分泌され始めた未発達の秘所に手を伸ばし、詩織に辱められた淫靡で甘美なひと時を思い出しながら、擽る様に擦る様に刺激してゆく…
「あ…ぁっ♥・テラジ…♥」
傍らで無垢な表情で寝息を立てている恋人が目覚めるのではないか、そして、想い人の傍で卑しい声で喘ぐ背徳感に苛まれても、女陰を弄る手は止まらない。トロンっとした表情のまま、掛布団をギューッと歪み、皴ができるが、それでも、止まりそうにはない。局部を中心にまたもじわりじわりと身体中が熱く、火照ってくる…
「いぃぃいぃいい♥♥♥♥」
息を殺す様に喘ぎ声を抑えながらも創世のスレンダーな身体が震え、ドクドクッと甘い灼熱の蜜を吐き出す。甘ったるい声も喘ぎも段々と浅く、小さくなり、虚ろな創世の瞳には窓の外で未だに降りしきる雪が映る。そして、ここではないどこかの世界にいる自分達とよく似た「彼女ら」に想いを馳せる……
(あたしの知らないテラジとユミ、もう一人のあたしが幸せなクリスマスを迎えられます様に…。このまっ白な寒空でも、笑顔でいられます様に…)
微睡みの中に堕ちてゆくも突然に乳首に生暖かい生き物が這う様な感覚が走り、思わず、声を上げる。
「創世さん…あれだけしたのに♥まだ足りませんの?」
そう言いながら、詩織も創世の乳輪への執拗な責めをやめない。
「テラジ…起こしちゃった?」
「イケメンな彼女がお隣りであそこを慰めてましたら、気づきますわよ♥」
気づかれない様に自らの女性器を慰めていたのに、気づかれた上に果てるまで、聞き耳を立てられていただなんて、創世はあまりの恥ずかしさに顔をまっ赤にして、黙り込むが、恥ずかしがっている間もなく、詩織は彼女の細い身体の上に覆い被さる。
「もう少し、お仕置きが必要ですわね♥」
深々と冷える一方で妙に明るい雪の降る街…
こことは異なる世界で聖遺物に選ばれた少女達の絆はこの世界でも成就しようとしていた。メックヴァラヌスに見初められた少女達の往く道に光がある事をメックヴァラヌスのない世界に生きる少女達は願うのだった。
FIN
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