紅と翠の旋律は蛍の森で…

 蘇ったシェム・ハとの戦いから、幾星霜、小さな身体で歌い、刃を振るっていたザババの使い手の少女二人は身も心もすっかり、成熟した女性へと成長を遂げた。暁切歌と月読調は今もギアを身に纏い、戦いに身を置いている。
 「なんとか、片付いたデスね。」
 切歌は伸ばしている髪をかきあげて、木々の間から、天を仰ぐ。あの欠けた月も今では、すっかり、見慣れた光景だ。だが、今回は一つ、彼女にとって、見慣れぬものが目に映る。
 「蛍デス!調!蛍がこんなに!」
 切歌は子供の様に燥ぎながら、蛍を手に取る。翠の瞳は吸い込まれる様にその灯を見入っている。
 「切ちゃん、あんまり、燥がない」
 スラリと背が伸び、大人びた調はギアが破損された際に解けた髪を結わいている。長く、しなやかな髪に切歌は心を奪われる。
 「大丈夫デスよ。今はあたしと調、二人っきりなんデスから♥」
 (二人っきり!?)
 調は耳までまっ赤になる。バーニングモードギアを纏っているとはいえ、先の戦いで破損して、お互いに今はギアインナーのみになっている。滅多に来ない森の奥である。小川のせせらぎや虫の鳴き声は聞こえても人の気配はしない。そこで最愛の女性と二人だけ。意識しないハズはないのだ。
 「切ちゃん…」
 調は切歌の頬に徐に触れる。幼さこそ残るが、凛としたイガリマの装者が少女の様に顔を赤らめ、最愛の調から、目を逸らしている。調は大人になっても、こうして、迫るとヘタレなままの切歌が愛おしくて仕方ない。戦う為に勇猛果敢に舞う姿からは想像がつかない。
 「調…」
 切歌は切れ長の調の瞳に捕らえられたかの様な、そんな心持ちさえした。幼い頃から、一緒に歌い、戦いながら、今日まで来た。あの泣いてばかりだった小さな女の子が自分やマリア達と肩を並べる強さ、こんなに大人びて、それでいて、優しく、魅惑的な女性になるとは思わなかった。
 「良いよね…」
 調の問いに切歌はこくっと頷く。
 (調…綺麗です♥でも…)
 調は切歌の顎をくいっと持ち上げると優しく、口づける。切歌の舌に優しく、触れ、歯茎をなぞり、絡め取る様に彼女の口内を犯してゆく。
 (切ちゃん…好き♥)
 切歌も調の切れ長でまるで獲物を見る様な瞳を少し怖いと思いながらも、抗えず、お互いに舌を絡ませ合う。トクントクンと小さかった鼓動はやがて、抑え切れなくなる。蛍の舞う森の中に卑猥な水音だけが聞こえる。
 「ふふっ♥可愛い…」
 口づけから解放されると調は舌舐めずりをして、悪戯っぽく笑う。あまりの気持ち良さに切歌の頬を雫が伝うが、それを舐めとってやる。「良いよね?」とそっと耳元で囁くと豊満な乳房を鷲掴みにすると切歌は流石に恥ずかしいのか、声を上げ、首を横に振る。
 「いや?」
 調は切歌の乳房から手を離すが、彼女の口を己の唇で塞ぐと片手を掴み、背後の大樹にドンっと押し付ける。幹に集っていた蛍がフワッと舞うのも、気に留めずに切歌の局部に手が伸びる。ギアインナー越しでも、性器の疼きや熱さが伝わってくる。身体の奥から湧き出た蜜で湿っている。
 「うぐぅっ…あぅ♥」
 切歌は声にならない悲鳴を呑み込むと調の愛撫を受け入れる。直に触れられないと分かっていても、お腹の奥深くまで浸食されている様な痺れに支配されていた。切歌の豊満な乳房に調の乳房に押しつけられる。おっぱい同士での淫靡なキス、喘ぎと共にお互いの心音も入り混じり、全身から、汗が噴き出る。切歌に至っては足の付け根から腿や足首まで溢れんばかりの愛液で汚れていた。上も下も弄ばれ、調のキスは激しく、深く深く、触れてくる。唾液も流し込み、喉の奥まで犯さんばかりだった。
 (やっぱりデス…。調…なんだか……あのガリィみたい…)
 調の姿が小さな女の子の姿をしているが、他人を小馬鹿にした様な邪悪な笑いを浮かべるオートスコアラー、ガリィが重なって見えたと同時に切歌の身体から力が抜け、調の腕の中へと堕ちてゆく…

◆◆◆

 魔法少女事変、キャロルと彼女の配下、オートスコアラーに立ち向かった。調はミカに敗れた切歌を守ろうと戦うも逆に囚われてしまう。調自身は語ろうとはしないが、チフォージュシャトーに幽閉された彼女の身に何があったのか、ミカの子守り役のガリィが執着する事から、想像に難くはなかった。
 (調はあいつらに犯された…!)
 小さな身体でガリィ達の暴力や虐めや恫喝に耐える姿、同性とは言っても誰よりも大好きな少女が性悪なお人形さんに凌辱される悪夢の様な光景や寝る事すら許されずに延々と輪姦される地獄、考えたくもない。メイド服や水着、酷い時にはエルフナインのパンツマントと言っても差し支えのない恰好までさせられ、弄ばれた事をガリィが嬉しそうに話していた時は怒りが抑えられず、涙で顔がぐしゃぐしゃにしながら、イガリマを振るった。
 (やっと取り戻せたと思ったのに…)
 調は切歌の手で救いだされてから、少しずつ、笑顔が戻っていった。幼い身体に刻まれた傷跡がガリィ達の所業を物語っていた。キャロルとオートスコアラーとの戦いを終えてからもガリィの遺した爪痕に調と共に蝕まれている事に気づいたが、あまりに遅過ぎた。
 「切ちゃん…可愛い♥」
 調の優しい顔立ちが時折、獲物を狙う様な、品定めをする獣の様な光を眼に宿す。全身を舐め回す様に切歌の身体を見ている。強くて、優しい反面、女性をも誘惑する妖しい色香を漂わせるシンフォギア装者へと成長、ザババの使い手であるにも拘らず、どうして、こうも違うのか。
 (ガリィに染まったけど…やっぱり、調の傍にいると安心できるのデス…)
 スレンダーな身体つきではあるが、女性独自のふくよかさはある。純白のギアに包まれている、身体のラインに思わず、切歌は息を呑む。切歌程ではないが、おっぱいも膨らんでいる。考えてみれば、局部に至ってはインナー越しとは言え、布一枚纏っていない状態なのだ。何よりも調の肉体は柔らく、心地良かった…
 「調ぇぇ♥」
 調は切歌を優しく押し倒すと左手で乳房を揉みしだく。大人になり、肉感的になり、すっかり熟した切歌の身体を舐め回したい気持ちを抑えつつ、じっくり、ゆっくりと味わい尽くそうとしていた。首筋、鎖骨に舌を這わせると切歌は可愛らしい声で喘ぐ。今までに堕としてきたどの女性や少女よりも愛らしい、調はそう思うと責めを止められなかった。
 「おっぱい…舐めたい♥」
 調は切歌の乳房を両手で揉みしだく。右手で押さえるとディープキスでもする様におっぱいに口づける。ギアインナー越しとはいえ、乳首をねっとりと舐られているのが、分かる様な濃厚なキスや愛撫で頭の中まで、蕩けてしまいそうだ。おっぱい同士のキスよりも強烈な快感が遅い、またも達してしまう。
 「私を守るのは切ちゃんの役目じゃなかった?」
 調の意地悪な問いに切歌は答える気力もなかった。それでも、調は執拗に切歌の魅惑的な肉体を弄ぶ。乳房から、段々と下がってゆき、腹部や腰、お臍の穴まで舐る。両足を持ち上げられ、声を上げる、間もなく、にゅるんっとした感触が切歌の女陰を襲った。
 「デデデデース!!!!」
 「大人ぶっててもすぐに地が出ちゃうんだから♥」
 薄いギアインナーで包まれているだけで殆ど剥き出しになっている女陰を調は恍惚と見つめていた。何よりも今はドクドクっと溢れた愛液で汚れ、体液と混じり合い、雌の香りを発し、それが尚の事、調の食指を刺激する。足の付け根の蜜を舐め取りながら、中心へと向かう。性器を虐める様に味わい尽くす様にあそこを舐り尽くす。
 「やめ…デ……しゅ…♥」
 切歌は調から逃れ様とするも、散々、貪られ、両足もガッチリとロックされ、玩具にされるより他なかった。股間を襲うにゅるにゅると生暖かい責め苦に耐え切れずに最愛の女性に最も見られたくない部分を舐められている事の恥ずかしさと快楽に打ち震え、またも絶頂を迎える。
 「切ちゃん…♥大好きだよ♥」
 蛍の灯と月明かりの中で想い人は頬を紅潮させ、燦々と涙を流し、喘ぎ声をまだ上げている。大きな乳房が上下する度に緑色が入り混じった様に見える金色の髪を振り乱す。全身にかいた汗のせいでギアインナーで覆われた肉付けの良い身体のラインがより浮彫となる。
 (…じゃなくって、好きな子と一緒かしら?)
 調の脳裏でどこかで聞いた様な声と言葉が過る。
 「好きな子と蛍…」

◆◆◆

 ガリィに想い出を弄られて以来、たまに思い出す、蛍の中で微笑む女性、調神社に任務で訪れてからはそれに拍車をかけた。
 「…さんじゃなくって、好きな子と一緒かな?」
 どことなく、自分と似ている優しそうな女性。もしかしたら…
 (そんな事ない!それに私に親なんて…!!)
 何度、その迷いを振り解こうと足掻いたか、その度にガリィは自分を虐めず、何故か、憐れんだ様な眼で見るのだ。普段、人間を見下す様なそれとは違う、ガリィの顔を今でも忘れられない。
 蛍をどこか見覚えのある女性と見ている、そんな夢も何度か見た。だが、それが過去の調である事は想い出を覗いたガリィも事実を話はしなかったし、恐らく、また会ったとしても語りはしないだろう…

◆◆◆

 脳裏に蘇った光景を振り解き、否定するかの様に調と切歌は一層、激しく愛し合った。汗や愛液でべとべとになった肢体を絡ませ合い、深い口づけを交わしていた。
 (あの女の人、今の私を見たらどう思うだろう?)
 幼い頃、交わした約束は果たされたのは確かだろうか。偶然とは言っても、蛍を見に来たのだから、誰よりも愛している鎌の似合う女性と。最愛の女性を誘惑して、弄びながら、奇跡を纏っているに等しい、このギアを穢しながらも浅ましく、求め合っている、殆ど、裸に近い姿で…
 (ごめん!!でも、私は切ちゃんがいれば!!切ちゃんさえいれば!!!もう何もいらないんだ!!!!罰が当たっても!!!地獄に堕ちても!!!!)
 調の叫びは愛情の喘ぎ声、そして、背徳感は切歌への想いで塗り潰される。自分に母親が、家族がいるのであれば、悲しむだろうか、でも、ガリィに誘惑された時から、自分は当に歪んでいる、そう、かつてのガリィが自分にした様に切歌だけは!どんな事をしてでも、この温もりを離すつもりはない。
 「切ちゃああぁぁん!!!!」
 「調えぇぇ!!!!!しゅきぃぃ♥♥」
 先程まで、サキュバスの様に切歌を可愛がっていた妖艶な女性とは思えない乱れぶり、細い足を切歌に絡め、大しゅきホールドしながら、切歌と女陰と女陰を重ねる。切歌もそれに応える様に激しく、腰を振った。その度におっぱい同士が擦れ、肉と肉とぶつかる卑猥な音だけが静かな森に木霊す、蛍の舞う幻想的な森には似つかわしくない、淫靡な光景ではあるが、そこには、歌姫と呼ばれた女性二人の確かな愛があった。調は薄れゆく想い出に抗う様に切歌にしがみつく力を緩めず、切歌も貝合わせの快感に狂いそうになりながらもまだまだ激しく、調を揺さぶる。
 「切ちゃぁぁぁあああんんん♥♥♥」
 「調えぇぇ♥♥♥あたしだけのおぉぉぉ!!!!」
 調と切歌は体内から湧き出る愛液を燃え盛る炎の様に放ち、お互いの焼きつく様な熱さに悶え、固く手を握り合ったまま、果てたのだった。

◆◆◆

 蛍が舞う森で虫や鳥の声を聞きながら、調と切歌はお互いの手を重ね合ったまま、ごろんっと仰向きになっていた。
 「…約束、守ったんだよね…」
 調の言葉に切歌は首を傾げるが、調はそっと切歌の傍を離れ、蛍を手に取る。
 「好きな子と一緒に蛍を見に行くって…」
 「誰とですか!?」
 切歌は身を乗り出してきたが、調はあの女性の顔を思い浮かべながらも「内緒」っと微笑む。調の手に止まっていた蛍がそっと飛び立つ。むくれている切歌を諫める為に頬にそっとキスをする。
 「じゃあ、切ちゃんの手で忘れさせてよ♥」
 調はうふふっと笑うと両手を頭の上に組むと両足を広げる。先程まで、貝合わせをした調の女陰が、細身でありながらも肉付きの良い身体、大きく育ったおっぱいがギアインナー越しとはいえ、露わになる。この誘惑に切歌が耐えられる筈はない。
 「お望み通り、忘れさせてあげるのデス♥」
 切歌は調とキスをすると乳房を激しく、揉み始めた。調がしたのと同じ様にこの愛しいシュルシャガナの装者のおっぱいを舐り、唾液を塗りつけると指でクリクリと弄ってやる。次第に下へ、下へと移動してゆき、力尽くで調の両足を押さえ、熱くあそこに口づける。

 蛍の舞う森で行われるザババの歌姫の淫乱な宴はまだまだ終わりそうにない様だ…

​ FIN

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